「予算100万円で中古アメ車を買う」の番外編です。
車両は初代(986型)のポルシェボクスターです。
車両の詳細は下記の通り。
↓
2004年型 ポルシェ ボクスター 2.7 5MT
・車両本体価格:95万円(税込)
・走行距離:5万9827km
・車検:令和4年1月
・排気量:2.7リッター水平対向6気筒 24バルブ
・ミッション:5MT
・ボデイカラー:ブラック
・内装:ブラックレザー/アルカンターラ
・純正17インチルミホイール
※修復歴あり(右フロントインサイドパネル)
※冠水歴あり(オークション資料による)
初代986型の最終モデル、5MT、走行6万km以下、車検残が長い、タイヤが新しい、内外装美車、記録簿付、機関系(エンジン、ミッションほか)の状態は良好、と、これだけ好条件が揃ったボクスターの車両本体価格が95万円と聞くと、ちょっと詳しい人であれば「何かあるんでしょ?」とすぐにピンとくると思います。
もちろん理由はあります。理由は「修復歴あり」と「冠水歴あり」の二点。これを聞けば「なるほど」と納得する人も多いんじゃないでしょうか?
ただ、動画を見ていただければ分かる通り、この車両、見た目も中身もメッチャ状態が良いです。今回は軽く試乗しましたが、全然普通に走ります。
最初にお店のスタッフに来歴の説明を受けていなければ、筆者には「修復歴」も「冠水歴」も分からなかったと思います。というか、知っていても何かを感じる事は出来ませんでした(笑)
新車、中古車、愛車、広報車、商品車、デモカー、レンタカー、オーナーカーなど、日常的に様々な車両を乗りまくっている筆者が乗って分からないくらいですからね。
もしかしたら、腕利きの中古自動車査定士とかなら分かるのかもしれませんが、少なくとも年間1〜2万kmしか走らない一般的なドライバーさんが、この車両に乗って何か問題を感じることはないと思います。
とはいえ、お店が告知している通り、この車両に修復歴や冠水歴があるのは事実なわけですから、そういうのが少しでも気になる人は手を出すべきではないと思います。ヤフオクなどで言うところの「神経質な方のご入札はご遠慮ください」というやつですね(笑)
相対的に比較しても、絶対評価しても、この内容のこの車両が95万円は安いと思います。が、それはあくまで筆者の基準、筆者の視点です。
人によっては高いと思うかもしれないし、人によっては「修復歴ありは無理」と思うかもしれないし、その辺は人それぞれです。
ただ、興味のある方は、すぐにお店に連絡した方が良いと思います。もう中古車物件情報サイトに掲載するらしいので、そうなると値段に引かれて購入を決意する人も多い気がします。
筆者がアメ車雑誌に移ってすぐの頃、筆者の信頼する中古車販売店の社長さんが「安いものは安いなり。高いものは高いなり。中古車の値段には必ず理由がある。ま、高くても悪い車両はよくあるけどね。でも、安くて良い車両なんて滅多にないよ」と教えてくれました。メーター巻き巻きの中並のアストロがバンバン日本に入ってた頃ですが。
でまぁ、実際にこのボクスターには相場よりも安い理由があったわけですが、来歴の印象は悪くても、見た目と中身が良いなら問題ないし、だからこそ「お買い得」になるんじゃないか?と思います。あくまで個人的な意見ですが(笑)
◾️取材協力
・BUBU光岡自動車
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◾️撮影&編集:田中享
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