トヨタカローラ新潟株式会社は２０日、新型コロナウイルス感染者の搬送車両として、小型ミニバン「シエンタ」を新潟県に無償貸与した。同日、新潟県医療調整本部の松本晴樹本部長（県保健福祉部長）、トヨタカローラ営業本部の古川伸広営業推進室部長が出席し、県庁正門前で貸与式を行なった。
松本本部長は、「新潟県は県土が広いなか、医師も少なく、効率的な医療提供体制を模索してきたが、患者搬送を行う手段が限られている。特に県域を超えた搬送となると調整が大変であったり、（すでに搬送車両はあるものの）手段がなかなかなかったりと苦労が多かった。そうしたなか、感染防御をとった車両を無料でお貸しいただけることとなった。患者が重症化する前に搬送し、県民に健康を守っていきたい」などと語っていた。
なお車両は、運転席など前方と、後部座席の間に、ビニールシートの隔壁を設置しているほか、前方を陽圧、後方を陰圧とし、後方の空気が前方に循環しないようにするなど、運転者が感染しづらい仕様にしている。
