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スカイラインが紹介する貴重京商第3728弾「フェラーリF333SP」
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車種説明、333SPの開発計画は、ステアリングメーカー「MOMO」の社長であり、現役レーサーでもあるジャンピエロ・モレッティが、フェラーリ副社長のピエロ・ラルディ・フェラーリに提案したことから始まる。アメリカのIMSAで、1994年より生産エンジンをベースにしたWSCクラスが創設される機会にあわせて開発された名車で、

計画担当はF1部門(スクーデリア・フェラーリ)ではなく、子会社のフェラーリ・エンジニアリング。ジャンパオロ・ダラーラがトニー・サウスゲートの協力を得てデザインを行い、ダラーラが製作を担当した。後期型はパドヴァのチューナーミケロットが担当した。

エンジンはロードカーF50用に開発中だった自然吸気の4.7リットル65度V型12気筒DOHC5バルブエンジンをベースにしてストロークを短縮し、WSCの上限排気量である4.0リットルまで縮小されたF130E型である。最高出力は650メトリック馬力 (11,000回転毎分)、最大トルクは45キログラムメートル (9000回転毎分)である。このエンジンを遡ると、1992年のF1マシンであるF92Aに搭載されていた040型 (3.5リットル) に繋がる。

センターモノコックはカーボンコンポジットとアルミハニカムで成型し、シーケンシャルタイプの5速MTが組み合わされた。

サスペンションは前後ともF1的なプッシュロッドを用いていた。

WSCのレギュレーションでは「エンジンは市販車の4リットル以下の物」というものだったが、333SP完成時にはまだF50の発売前でしかもF50のエンジンは4.7リットルだったため、オーガナイザーのIMSAは協議の末、特例として参戦を認めた。オーガナイザーとしてもフェラーリの参戦がシリーズの盛り上げに必要と考えたためである。

333SPは当初こそオーガナイザーに歓迎されたものの、しだいにその強さが懸念されるようになり、最初の仕様で11,500回転毎分だったエンジンのレブリミットが11,000回転毎分に制限され、一気筒あたり5バルブの仕様も禁止されてしまった。さらに吸気制限のためのエア・リストリクターまで義務づけられてしまった。

一台あたりの価格は約100万ドルだった名車である。

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