盗まれたのは、改造費およそ500万円をかけた特別なスポーツカー。
盗難の一部始終が防犯カメラに映っていた。
埼玉県の中古車販売店に設置された防犯カメラの映像。
14日未明、突然黒いフードをかぶった人物が現れた。
車の鍵を無理やり開けようとしているのか、何やらごそごそ。
その5分後、今度は青いズボンをはいた別の人物が現れた。
この2人に狙われた車は、およそ20年前に製造され、スポーツカーファンからは今も人気が高いという日産のS15型シルビア。
改造費を含め、およそ500万円をかけてきた愛車だという。
「怒りを通り越して、ぼけっとして放心状態です。『まさか自分が』みたいな」と、カメラに悲痛な思いを語ったのは、オートフィール オーナー・澤田尚吾さん。
現場は店の敷地内で、愛車はまさに一夜のうちにこつぜんと消えていた。
いったい誰がどのようにして盗み出したのか。
その一部始終を防犯カメラがとらえていた。
黒いフードをかぶった人物が、ドア付近で長いものを手に作業。
すると、わずか1分半ほどでドアが開き、フードの人物は運転席へ。
現場には、犯行に使われたと思われる長さ1メートルほどの金属製とみられる道具が残されていた。
やがて、黒のジャンパーに青いズボンをはいた人物が合流。
2人でボンネットを開け、何かをしているとみられる。
ボンネットを閉じるまでの時間は12秒。
このわずかな時間で配線をいじったのだろうか。
そして、2人は何か大声で会話。
その後、黒いフードの人物が車に乗り込み、もう1人の人物は何かを伝え、車から立ち去る。
すると、鍵がないのにもかかわらず、エンジンが始動。
車は、ゆっくりと走り出し、現場から盗み出された。
わずか10分足らずの犯行。
澤田さんは14日、警察に被害届を提出した。
澤田さん「できれば返してほしいです」
被害に遭った車は4年前、子どもが独立したのを機に購入。
サーキットで走るために、さまざまなところを改造し、大切にしてきたという。
なんとか、取り戻したいとSNSでも被害を訴え、情報提供を呼びかけている。
(2020/01/15)
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