当て逃げの罪!罰金と刑事罰
物損事故だし、警察は民事不介入で、
問題にならないのでは?
当て逃げで、車の事故自体は
物損事故で、刑事責任や
行政責任を問われません。
但し、交通事故を起こした場合は、
たとえ物損事故でも警察へ報告し
必要な措置をとることが義務化
されています。これを「措置義務」
や「報告義務」と言います。
しかし、当て逃げはこれに
真っ向から違反することになります。
当て逃げの場合、次のような
罰則規定があります。
1年以下の懲役又は10万円以下の罰金
通常は罰金となる事が多いようです。
つまり、当て逃げは立派な犯罪です。
罰金も前科となります。
当て逃げのよくあるパターン
駐車場でミラーを確認せずバックし、
後方車にぶつけて、当て逃げしてしまった!
駐車場のポール・塀に自動車をぶつけて、
修理代がこわくて逃げてしまった!
路駐車のミラーに自分の車を
擦った。怖いので当て逃げして
しまった!パーキングでドアを勢いよく
空けてしまい、隣に駐車中の車に
傷をつけてしまったが、隣の車の
ドライバーが戻ってくる前に
当て逃げしてしまった!
衝撃に気づかなかった。
当て逃げの検挙率! バレる・バレない可能性
当て逃げの罪で捕まる確率
日本の警察は優秀であると
良く言われます。いわゆる
「ひき逃げの罪」の検挙率は、
なんと90%の確率を
超えています。理由は、防犯
カメラが各道路に設置されて
おり、事故現場に残された
車の破片、タイヤ痕、塗料で
車種が特定され、かなりの
確率で犯人が捕まっています。
ここに「ひき逃げ」犯は、
すぐ自首すべきだと
言われるゆえんもあります。
これに対し、警察は
「当て逃げの罪」の検挙率
をそもそも公表していません
が、人身事故であるひき逃げ
に比べるとかなり低い
ことは分かっています。
警察も被害届を受理したら
捜査はしてくれますが、
例えば、目撃情報を元に
プリウスだったという車種
だけを伝えても、なかなか
犯人を特定できません。
しかし、最近の防犯カメラ
の設置数の増加に伴い、
当て逃げも後日、次第に
見つかり易くなっています。
駐車場やコンビニの監視・防犯
カメラが近くにあったら?
最近では街の至る所、特に
駐車場やコンビニには「防犯カメラ
・監視カメラ」がついており、
それらの映像から当て逃げした
車のナンバーが分かります。
そして、警察からの連絡が
電話などでやってくる場合
があります。犯人の特定に
至り、ばれる事もあります。
当て逃げはドライブレコーダー
で検挙率を高めている
また、車にドライブレコーダー
を付けている車が最近多いのも
見つかる確率を高めています。
当て逃げ現場の近くの車両、
被害に遭った車両に、無数の
ドライブレコーダーが
作動しています。
ドライブレコーダーは、裁判の
証拠としても利用できるので、
いざというときに
重宝されています。「時効もあるし、
擦っただけだし、誰も見てないから逃げようかな」
などという考えで、罪を
犯しては決していけません。
捕まる可能性は高いです。
全方向キャッチすることが
大切です。「駐車中に、トラブルに巻き込まれた!!」
なんて方も多いはず。
・当て逃げ・ドアパンチ
・車上あらし ・いたずら など、
大切な車を狙われるのはできる
だけ避けたいですよね。
当て逃げの点数【免停あり】
車を擦った場合でも、ヒドイバンパーや
ドアのへこみ、傷でも、たいていは
「物損事故」扱いです。
通常の物損事故の場合、逃げずに、
被害者に報告し、
警察や保険会社にも連絡すれば、
よほどの大事故でなければ点数を
加算される事はありません。
しかし、当て逃げすると、警察の
行政処分も厳しくなり、以下の
ような加算がなされます。
基礎点数:安全運転義務違反 2点
付加点数:当て逃げによる付加点数
(危険防止措置義務違反) 5点
当て逃げして捕まった場合、合計
7点となり一発で「免停」となります。
「当て逃げ」などせず、警察を通して
きちんと処理しておけば、もともと
7点も減点・加算される事はなく
0点だったのです。
つまり、駐車場で車をぶつけたら、
逃げたりせず、誠意をもって相手方に
謝罪して解決を図ることが最も
正しい解決法なのです。