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#トヨタ #GR #ダイハツ #コペン #軽自動車
ダイハツが、TOYOTA GAZOO Racingとタッグを組んで開発した「コペン GRスポーツ」を発売。
[レポート記事はこちら]
https://www.goo-net.com/magazine/110102.html
・【試乗レポート ダイハツ/トヨタ コペン GRスポーツ】ダイハツとトヨタがタッグを組んだGRブランド最小モデル
文●工藤貴宏 写真●ユニット・コンパス
トヨタのスポーツブランドである「GR」。その次の一手は“まさか”の展開だった。
GRの正式名称は「Gazoo Racing」で、「Gazoo」とはトヨタが運営する情報提供サービスのひとつ。そのモータースポーツ参戦&スポーツモデル開発部門が「Gazoo Racing」である。
そんなGRは、じつはとてもチャレンジングな部門だ。どのくらいチャレンジングな部門かを象徴するトピックといえば、なんといっても驚きの展開が開発中のスーパースポーツカー。「WEC」という世界最高峰の格式に参戦し、チャンピオンに輝いたレーシングカーの技術と構造を用いて公道走行も可能なモデルを、市販前提で開発しているというからビックリだ。かつて保守的と言われたあのトヨタが、最高水準のレーシングカーをベースに公道走行可能としたクルマを市販するなんて、以前だったら夢にも思えなかったほどのプロジェクトである。GRは、トヨタの中でもとくに夢のある部門と言っていいだろう。
現在はスポーツカーブランドとして、いくつかの車種に市販の一般モデルをベースにスポーティな味付けを加えた「GRモデル」を設定。さらに本格スポーツカーとして開発されて車名そのものにGRを添えた「トヨタGRスープラ」も販売している。それがGRという組織であり、ブランドだ。
GRのもとには、市販車をベースにGRとして仕立てたモデルにはいくつかのシリーズが存在し、頂点となるのはエンジンや駆動系にまで手を加えた超本格派の「GRMN」。一方、もっとも気軽に乗れるのが、「GR SPORT」と呼ぶモデル。「ヴィッツ」や「アクア」などコンパクトカーから、SUVの「ハリアー」、そして「ノア」や「ヴォクシー」まで11車種で展開している。
GR SPORTは、市販車にボディ補強とサスペンションチューン(タイヤ&パワーステアリング特性変更)と内外装のドレスアップをおこなったスポーツグレードである。その魅力はどこか? なんといってもクルマを操る歓びをベースモデルから引き上げた、スポーティな走りの味を気軽に楽しめることである。
そんな「GR SPORT」の最新モデルでなにより驚いたのは、車種セレクト。なんと2シーターオープン軽自動車の「コペン」が選ばれた。なにが凄いかって、コペンはトヨタのクルマではないのだから。製造メーカーのダイハツはトヨタの100%子会社とはいえ、別会社。ついにGRが“トヨタ以外の車種”にまで進出した斜め上をいく展開に驚かずにはいられない。
話のスタートは「コペンのスポーティイメージを高めたい」とコペン開発側が考えていたところへ、小型軽量のオープンボディでスポーツカーを作りたいと考えたGR側が話を持ち込んだことだという。そんな両者の思惑が一致し「コペンGR SPORT」のプロジェクトがスタート。開発はダイハツが設計と製造を担当。人材交流や情報交換をしながら、GR側がスポーツモデル作りの知見を提供し、デザインと性能を確認しながらすすめられた。
そんなコペンGR SPORTは、ダイハツではコペンの1グレード、トヨタからはGR専用モデルとして販売。トヨタの販売店においてダイハツの車両がダイハツと同じ車名で販売されるのは、はじめてのことである。 ただし、車両の仕様はまったく同じだが、型式はトヨタ版が「3BA-LA400A」、ダイハツ版が「3BA-LA400K」と末尾のアルファベットが1文字異なる。識別点はそれだけ。通常のコペンではトランクリッドにダイハツエンブレムが備わるが、GR SPORTではフロント同様にコペンエンブレムを採用している。こうして見た目ではトヨタ版かダイハツ版かは分からないのも、OEM(相手先ブランド)の新しい展開だ。
・GRのセオリーどおり走行性能だけでなく内外装もコーディネート
さて、そんなコペンGR SPORTのメニューを見ていこう。外観は前後バンパーが専用デザインになっているほか、灯火類にブラックの加飾が入っているのとマットグレイのBBS製鍛造アルミホイールを履くのが特徴。インテリアはGRロゴが入った専用のレカロシートに、GRロゴ入りのメーターとMOMO製ステアリングを備え、ピアノブラック調のパネルを組み合わせている。走行性能だけでなく内外装もコーディネートするのがGRのセオリーだ。
走行面に関しては、ブレースと呼ばれる床下の補強パーツを追加&形状変更して剛性を高めて、車体に専用チューニングのショックアブソーバー&コイルスプリングを装着。パワーステアリングの特性を変更し、MT車にはトルク感応型の機械式LSDも組み込んでいる。
・GR SPORTが目指すのはサーキットの限界走行ではなく、日常でのスポーティな雰囲気
ポイントは、やはり走りの味付け。つまりはボディ補強とサスペンション&パワーステアリングといっていい。
今回は、コペン標準車に従来からラインアップしているスポーティ仕様の「S」と「GR SPORT」を比較しながら試乗。そこで感じたのはなんといっても“自然さ”だ。Sでも走りは十分にスポーティなのだが、GR SPORTに比べるとパイロンスラロームをすると旋回中の動きによってハンドルの操作感が変化したり、ロールの揺り返しなどわずかだが「雑味」が感じられる。
いっぽう「GR SPORT」は、ステアリング操作フィールがより自然になり、旋回中の車体からは不自然な挙動がカットされてスッキリと味わい深いのだ。
GR SPORTが目指すのは、サーキットで限界走行をするのではなく、日常でスポーティな雰囲気を楽しめることだという。その狙いは、よく理解できた。もちろん今回のテストコースのように速度を上げて限界走行をしても楽しめるのだか、ごく日常で交差点を普通に曲がるようなシーンでも運転する楽しみを感じられたからだ。
もちろん、乗り心地だって悪くなかった。開発担当者によると「わずかだがバネレートは落としている(柔らかくしている)」というから、単に硬く締め上げてスポーティ感を演出しているわけではないのだ。快適性や日常の利便性を犠牲にしないところもまた、GR SPORTの魅力である。
・GR SPORTによる実質的な価格アップは約10万円でお買い得感アリ
価格は、CVT車が238万円で5速MT車は243万円。価格を標準コペンの「ローブS」と比べるとCVT車で29万円、MT車はLSDの追加もあって32万3000円高いが、じつはその内訳のうち「GT SPORT」に標準採用されるBBS製鍛造ホイールだけでも20万円強(「ローブS」でのオプション価格)するのだ。そう考えると、GR SPORTによる実質的な価格アップは約10万円。いうまでもなく、お買い得といっていい。
走りを楽しめて維持費が安い、電動オープントップの小型スポーツカーが欲しい。コペンGR SPORTはそんな人にイチオシのスポーツカーである。
ダイハツ/トヨタ コペン GRスポーツ(5速MT)
全長×全幅×全高 3395×1475×1280mm
ホイールベース 2230mm
トレッド前/後 1310/1295mm
車両重量 850kg
エンジン 直列3気筒DOHCターボ
総排気量 658cc
最高出力 64ps/6400rpm
最大トルク 9.4kgm/3200rpm
サスペンション前/後 ストラット/トーションビーム
ブレーキ前/後 Vディスク/ドラム
タイヤ前後 165/50R16
販売価格 238万円~243万5000円(全グレード)